SUSUMU UCHIDA 内田進の世界

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台風災害を乗り越えて・・・・北海道・女満別から

2016.10.28 Friday

北海道女満別で暮らしているイトウ釣りの名手、丹治良一氏は両親から受け継いだ広大な土地でジャガイモだけを栽培し、家族を養っている。そして、秋の収穫が一段落すると、待ちかねたように毎日毎日、晩秋の湿原に立ち雪と氷で流れが凍りつくまで、あのイトウを追い続けるという生活を送っている。その氏から毎年秋になると嬉しい便り、そう、段ボール箱いっぱいのジャガイモが必ず送られて来て、そのジャガイモを大室キャンプのカレーにも使わせてもらっていたのだ。

しかし、今年はいつもと違っていた。信じられないことが起きた、北海道を台風が直撃したのだ。まさかと不安に駆られながら携帯を鳴らしてみたが、聞こえて来た第一声で、悪い予感が的中していることが直ぐに分かった。

普段から『 広すぎて解らない、、、』と言っていたジャガイモ畑のほとんどが、流れ込んできた土砂に覆われてしまったのだという。かける言葉など見つかるはずもなく、ただ切なくつらかった。ほどなく近隣の同業者を含め国から激甚災害の指定を受けたとはいえ、元の土地に復旧させるだけで大きな借財を背負い込むことになるリスクを避け、荒廃した土地を後にし他所に移住する家族もあったらしい。

しかし、丹治は踏ん張ることにしたのだ。建設業を営む知人から低額でユンボを借り、ジャガイモ畑の土砂をコツコツと取り除く作業に着手し始めた。爺ちゃんやご両親が開墾した土地に家族の未来を賭けることにしたのだ。丹治は云った『これからは国から借りた金を返済するために生きていく様なもんですと、、、』

そんな中、もう今年は送られてくるはずもないと諦めていた矢先、何と段ボール箱いっぱいに詰まったジャガイモが届いたのだ。何という事だ、有難くて、嬉しくて直ぐにお礼の電話を入れた。丹治は低く落ち着いた声で一言『 こうなったらもうやるしかないです、頑張ります! 』と言ったのだった。そう、おそらくもう女満別は雪に違いない。丹治良一君とご家族の未来に心からエールを送りたい、、、。

 

もったいなくてまだ手を付けることも出来ず、毎日ジャガイモを眺めている。

今から23年前、極東ロシアのフィールドが開かれ日本人として初めてサハリンに釣行した。その一員として北海道から丹治氏も参加したのだ。その時の事を当時の釣り雑誌の連載に記した。イラストはサハリンスキータイメン(北海道のイトウと同種)を持つ若きルアーマン丹治良一氏を描いた。


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